ジャーナリストにとって「死の時代」
2010年4月19日 時事ニュース21世紀となった2000年から09年までの10年間は、ジャーナリストにとって「死の時代」とも言えるほど、取材中の記者たちの死亡者が多かったことが、国際新聞編集者協会(IPI)がまとめた統計で明らかになった。イラクやアフガニスタン、ソマリアなど世界各地で紛争が絶えなかったのが原因。
オーストリアのウィーンに本部を置くIPIは毎年、世界各国における報道の自由度などを調査し、ランク付けすることで知られる。21世紀に入ってから09年でちょうど10年となることから、この間のジャーナリスト死亡数などをまとめた。その結果、この10年間で亡くなったジャーナリストは計735人。その多くが、取材中に標的となっていた。
地域別に見ると、アジアが238人で最多となっている。次いで中東と北アフリカが202人。このほか、南北アメリカ大陸162人、欧州68人、アフリカ53人、カリブ海諸国12人となっている。
国別ではイラクが170人で、フィリピンが93人だった。フィリピンでは昨年、知事選挙に絡む虐殺事件が発生し、ジャーナリストだけで32人が犠牲となっている。
また、左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」の活動が活発な南米コロンビアで58人、麻薬カルテル抗争が激化する中米メキシコでは38人が亡くなった。
このほか、ロシア35人、パキスタン31人、インド23人、ソマリア22人、ブラジルとスリランカが17人などとなっている。
犠牲者数は年々増加傾向にあり、2000年の56人から08年には66人、09年は110人に達した。21世紀に入ってからの5年間と比べ、後半の5年間ではジャーナリストの殺人率は40%増となった。
オーストリアのウィーンに本部を置くIPIは毎年、世界各国における報道の自由度などを調査し、ランク付けすることで知られる。21世紀に入ってから09年でちょうど10年となることから、この間のジャーナリスト死亡数などをまとめた。その結果、この10年間で亡くなったジャーナリストは計735人。その多くが、取材中に標的となっていた。
地域別に見ると、アジアが238人で最多となっている。次いで中東と北アフリカが202人。このほか、南北アメリカ大陸162人、欧州68人、アフリカ53人、カリブ海諸国12人となっている。
国別ではイラクが170人で、フィリピンが93人だった。フィリピンでは昨年、知事選挙に絡む虐殺事件が発生し、ジャーナリストだけで32人が犠牲となっている。
また、左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」の活動が活発な南米コロンビアで58人、麻薬カルテル抗争が激化する中米メキシコでは38人が亡くなった。
このほか、ロシア35人、パキスタン31人、インド23人、ソマリア22人、ブラジルとスリランカが17人などとなっている。
犠牲者数は年々増加傾向にあり、2000年の56人から08年には66人、09年は110人に達した。21世紀に入ってからの5年間と比べ、後半の5年間ではジャーナリストの殺人率は40%増となった。
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